橋本先生のポートレート講座第9期第2回目です。第9期のテーマはストロボを使った撮影。大型ストロボではなく、小型ストロボだけでどこまで撮影ができるのか。しかも、今回は自然光がほとんど使えないBARでの撮影です。
撮影に行った所は、壁が鏡、天井は黒いけど完全な黒ではない、そんな所でした。ここでは、天井バウンスも壁バウンスも使えません。
まずは、カメラに装着したストロボでバウンスさせないで撮影です。以前購入したディフューザーを付けて撮影しました。このとき、ISOを少し上げて撮っています。
モデルは、りの(仮)さんです。
同じ高さから写すと、鏡に自分が写ってしまうので、少し高めの場所から撮影しました。ちょうど位置関係が良かったのでしょう。ストロボ特有の目立つ影がありません。ただ、後ろの椅子がテカっています。やはり、レフ板を使ったバウンスくらいはした方が良いのでしょう。でも、ディフューザー付けたストロボだけで、これだけ撮れれば結構いいような気もします。なお、このときは、背景が暗くなりすぎないように、地明かりを活かすためISOを上げています。
次は、先生が実際に小型ストロボを使ってどうやって撮影したらよいか、やって見せてくれました。まず、モデルに向かって右側にストロボを設置。スタンドを利用して傘に反射させて撮影です。それだけでは、まだ、モデルの顔に影が強く出るし、光が鋭いので、拡大すると肌が荒れているように見えます。次に、ストロボそのものに、トレーシングペーパーをかぶせます。さらに、アンブレラの前に、すだれのように、天井から床までトレーシングペーパーを垂らします。また、モデルに向かって右斜め後ろにも、ストロボを設置し、背景を明るくします。さらに、モデルに向かって左側にはレフ板を置いて、影が強くですぎないようにします。ここまでやると、かなり綺麗な写真が撮れるようになりましたが、背景まで明るくしたので、自然光がふりそそぐカフェのような写真になってしまいました。BARの雰囲気を出すために、背景のストロボを取り外して、代わりに、モデルに向かって左側のレフ板の前にストロボを設置して反射させ、カウンターから光が当たっているような写真を撮影しました。そうすると、BARの雰囲気が出てきました。なお、今の説明で撮影した写真は、受講生自身は撮影していません。したがって、ここでお見せできる写真はないのですが、先生が設定している間にりのさんを撮影した写真がありますので、それを載せておきますね。後ろの鏡にスタンドやトレーシングペーパーを垂らしているのが写っています。
お酒に酔ってるのか、りのさんに酔ってるのか・・・、そんな感じの写真。今回撮った写真の中ではこれが一番好きです。
その次は、2人一組になって、個別撮影です。前の組は、カウンターの後ろに並んでいる瓶にダウンライトが当たっている光を活かすために、三脚にカメラを固定し、露光時間を1秒にして撮影しました。また、室内の光は消してモデルの当たる光はストロボだけにしました。室内の光はあまり質の良い光ではないということで、このようにしたのです。ストロボは、レフ板を使ってバウンスさせるなどして1灯で撮影をしていました。つまり、カメラに装着したストロボとレフ板と三脚があれば、それなりに撮影できるというわけです。
我々の組は、カウンターの後ろの瓶に当たる光を、そこにストロボを設置して、独立して照らすことにしました。また、トレーシングペーパーまで付いている傘に付けたストロボをモデルの向かって左側に設置し、モデルの右側にはレフ板を置きました。
結果は・・・。
まず、首のあたりがちょっと暗いと思います。撮影中に先生に相談したところ、ストロボ付きの傘の位置を高くしていただいたき、少し改善したのですが、後で見ると、まだまだ暗い。これは、モデルに向かって右側にストロボを設置すれば良かったようです。また、顔よりも先に肩に光が当たってしまってることも改善すると思われます。
それ以外でも、モデルの鼻の当たりがちょっとテカっています。これは撮影中には気が付かなかったものです。ここはどうすればよかったか。
まず、この写真を見てください。
これは、上で書いた先生が撮影したカフェっぽくなった写真です。先生からブログ掲載用に提供いただきました。なぜ、この写真かというと、おそらく、設定が非常に似ているからです。この写真において、モデルに向かって右側はストロボに傘を付けてトレーシングペーパーをつけたもの。向かって左側はレフ板、そして、背景は独立して照らしている。状況的には、左右が逆な以外はほぼ同じです。
では、なぜこうはならなかったか。
まず、設定的にはまったく同じだと思っていたのですが、私が撮影したときには、トレーシングペーパーは天井近くから下がっていませんでした。傘の高さからでした。そのため、光源の大きさが狭くなり、鋭い光になったようです。
また、レフ板の位置はもっと、ぎりぎりまでモデルに近づけると、光がもっと回ったのだと思います。
多分、上記で解決すると思うのですが、それ以外の方法も考えてみます。ストロボの位置をもっと後ろに持ってくるか、トレーシングペーパーをもっと重ねるか、ストロボ自体の光量設定を小さくするか。つまり、テカりがでないくらい、光量を弱くすることです。その結果、おそらく、露出が不足すると思われるので、絞りをもっと開ける余地があれば開ける、そうでなければ、ISOを上げるということになると思います。そういえば、最初にダイレクトフラッシュで撮った写真に、このようなテカりがあまりないのは、ISOを上げていたため、光量が弱くすんだからということかと思われます。
また、もっとストロボの数を増やして、一つ一つのストロボの光量は小さくても、全体として、十分な光量になるようにしても良かったでしょう。
しかし、思うのですが、光源を大きくするために、トレーシングペーパーやディフューザーなどを使っていますが、なんかもっとちゃんと、光源を大きくするアダプターが作れるんじゃないか。私もストロボの前に白い板を置いてディフューズするアダプターを持っていますが、いかにも原始的。光源の芯も残って照射してしまいそうです。もっときちんと、光を分割、分散させ、光源を大きくする仕組みを、鏡でもプリズムでも光ファイバーでも使って売りだせばいいんじゃないかと思います。っていうか、そんなものを既に見たことがあるような気も・・・。
以上です。今回は、三脚とレフ板を用意できるだけでも、結構撮れるということが分かりました(自分は三脚は使っていませんが。)。それに加えて、スタンドとトレーシングペーパーと傘ともう一灯ストロボを用意すると撮影の幅が広がります。そういえば、以前の講座でクッキングペーパーを使うというのもありましたね。
とはいえ、自分の経験では、こういう場所には、ストロボを付けた一眼レフカメラと三脚だけを持っていくだけで、もういっぱいな感じです。それで撮影できるのも1、2度くらいでしょうか。後は、できるだけ明るいレンズでストロボを使わないで撮るくらいかなーと思います。撮影に理解のある場所や撮影する理由がある所でないと。だから、こういった写真を撮るのは、BARに行ったついでではなくて、BARに撮影だけを目的に行くときになるでしょうね。でも、こういう場所に行くこと自体がほとんどないので、面白かったです。
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