橋本先生のポートレート講座第4期第1回です。第4期は、ハウススタジオ等を使った撮影で、全2回となります。
モデルは、ビビさん。今回の服装は、ご自分で作られたものということです。Σ(・ω・屮)屮
場所は、世田谷にあるハウススタジオ。東急世田谷線に多分初めて乗ったのですが、のどかな感じでいいですね。踏切もありますが、線路と道路が交差するところで、電車の方が停まるための信号もあるのですね。
ここのスタジオは窓が広く、良い自然光が入ってきます。ストロボも十分な数があれば、自然光を再現することはできますが、自然光はストロボと異なり、見た目で光が判断できるので、光の選び方が楽です。そして、自然光における撮影の仕方を学べば、ストロボ撮影にも活かすことができます。なお、自然光の場合は、光の入ってくる方向を変えることはできないので、モデルの向いてもらう方向を変えることによって、光の当たり方を変えることになります。
今回は、私は、ほぼ、NIKON F1.4 50mmのレンズのみを使用して撮影しました。最近は、室内で撮影するときには、SIGMA F2.8 17-50mmが多かったのだけど、ある程度の広さがあった(要は撮影時に後ろに下がれる。)ので、50mmのレンズだけで撮影することにしたのです(そういえば、最近、NIKON F1.8 50mm
というレンズも出ましたね。)。
今回は、グレーカードも使用しました。これを撮影しておくと、後でRAWを現像するときに、ホワイトバランスの設定が楽になります。なお、撮影するときに、カメラに設定することによって、撮影時からホワイトバランスを適正にすることもできます(JPEGで撮影する場合には特に有効。)。Canonのカメラでは、MWB画像選択で設定できるようです。私のNIKON D5000では、メニューのホワイトバランスで、プリセットマニュアルで設定することができました。
まず、窓からの自然光を、サイド光として使用するか、フロント光として使用するかを考えます。要は、モデルに対してどの方向から光があたるようにするのか、ということなのですが、サイド光として使用すれば、より陰影が出ます。フロント光として使用すれば、立体感は少し少なくなります。
露出計で測ると、ISO200で1/125でF2〜2.8ということでした。1/125でも、ブレるときはブレるのでカメラをきちんと構える必要があるということです。
この写真は、顔は窓側に向かっています。こういうのもサイド光と言うんでしょうか。いや、フロント光かな。背景は白い壁です。背景に影があっても良しとする場合もありますが、影を出したくなければ、モデルに背景から距離をとってもらえば、背景に影がでません。このように、広いスペースが確保できると、壁と距離をとってもらえたり、背景だけ光量を落としたり、モデルの後ろに別ライトを入れたりすることができたりと、自由度が広がります。
この写真を見てください。黒いレフ板を使って、体部分は、自然光の反射を抑え、陰影が出るようにしていますが、逆に顔部分は、白いレフ板で光が回るようにしています。
同様に、前方からの光を抑えるために、モデルよりも手前側の窓のカーテンを閉めて、より陰影をつけることもしました。陰影があると、よりドラマチックや写真となります。また、ここには、大きな鏡もありましたので、それをより強力なレフ板として使用したりもしました。
次は、フロント光で撮ってみましょうということで、やや部屋の奥の方で、窓からは距離が離れるのですが、長椅子に座ってもらっての撮影です。フロント光ですと、正面両サイドに綺麗に輪郭が落ちた写真が撮れるということです。
今、書いてて思ったのですが、椅子をもっと窓の近くに平行移動させれば、もう少し明るい所で撮影でき、シャッタースピードが稼げたのではなかろうか。
次は、逆光で撮ってみましょうということで、窓を背景にカーテンに包まれたビビさんを撮影しました。
この場合は、最初、レフ板(鏡だったかも)で顔に光をあてて撮影したと思います。そこで、私から質問しました。レフ板が使えないときは、ストロボを使う方法もありますよね? それに対して、レフ板の方が自然だけど、ストロボを使うならバウンスで、ということで、壁にバウンスさせて撮影しました(実際には、レフ板を脇に置いて、そこにバウンスさせました。( ̄_J ̄)ん? レフ板を使うのなら、そもそも、ストロボを使う必要はなかったような・・・。そこに壁があるという設定ということでしょう。)。
そこで、更に質問。天井バウンスでも良いのですよね? それに対して、天井バウンスだと上からの光になる。本来の自然光ではない方向からの光を追加したことになる。人間の目が慣れている光として、壁バウンスの方が良いということでした。
さて、最後にいよいよ個別撮影です。
まずは、このために前日に購入したヘッドホンを装着して貰い、上からの撮影です。
後ろに影が出てますね。(ノ∀`)アチャー それと、この写真では、現像時に露出を上げています。撮影時にもっと露出を上げて撮れば良かったですね。他の角度からの写真もあるのですが、どれもピントが少し甘めなので、ヘッドホンを使用している写真としてはこの写真を掲載することにしました。
次は、場所を変えて、ガラスのテーブルの上に肘をついて貰いました。
さらに、(・ω<)☆
また、他の人が撮影している合間に横顔も( -_[◎]oパチリ。
服装を替えてもらって、床に横たわって貰い、上から撮影。
そして、先生が撮影しているときに、脚立を使用して上から同じようなアングルで撮影した写真。
先生の撮影が終わった瞬間に近寄って撮影。ビビさんは、撮影のちょっとした合間でも、カメラを向けると、ポーズをとってくれます。
撮影終了後は、近くのカレー屋さんで、ビビさんも一緒にランチ。6人でしたので、いろんなカレーを楽しめて美味しかったです。撮影後は、みんなで、写真の話をしながら食事をすることが多いのですが、それも楽しいですね。