私が使用しているコンピュータは、MacBook Pro (Retina, Mid 2012)。購入して随分経ちます。以前であればとうに買い替えている時期を過ぎています。私がMacに性能を求める使用方法は、Lightroomによる現像ということになります。今使用しているカメラのα99は2012年に購入しており2430万画素、その後α7IIも購入したけれど同じく2430万画素ですから、扱う画像ファイルのサイズが大きくなったわけではありません。つまり、今のMacでも性能は十分と言えます。ただ、4240万画素のα99IIの現像をしたときには、このMacでもできなくはないけれど、もっと高性能のコンピュータが欲しくなりました。
しかし、当分、新しいカメラを買う予定はありません。ただ、今使用しているMacのストレージは512GB。一度の撮影でたくさん撮影する私としては、もっと容量の余裕が欲しい。大体、一度の撮影分を読み込むときには、前の撮影分は外付けのハードディスクに移動させる必要があります。写真のセレクトと現像は時間をかけて行う私としては、それでは少し窮屈に感じてしまう。でも、不満点といえば、それくらいなのかな?
また、新しいMacBook Proを購入しようと思っても、今のラインナップは、MagSafeもHDMI端子も物理ファンクションキーもSDカードリーダーも廃止してしまい、また、ストレージは1TBとすることもできるけれど、中心に据えているのはまだ512GB。これでは新しいMacBook Proを購入するのに躊躇してしまう。
そんなことを考えていたところ、DELLからパソコンを借りられる機会を得ました。機種はXPS13
。この機種は以前から気になっていて、Ilko Allexandroff氏が使用しているパソコンがXPS 13であり、写真を扱うのに良さそうと思っていました。ただ、氏は最近α7RIIIを購入して、パソコンの性能に限界を感じているようではあります。でも、今回、お借りしたXPS 13は最新の機種であり、第8世代となるintel Corei7-8550Uを搭載している。多分、より高性能だと思われます。
XPS 13はその名のとおり、13inchです。15inchのMacBook Proは主に自宅で現像に、11inchのMacBook Airは撮影の現場に持っていく、という使い分けをしている私としては、13inchというのはちょっと中途半端とも言えます。だったら、XPS 15ということも考えられるけれど、いや、ちょっと待て、13inchなら現像用と撮影用の両方を兼ねることができるのではないか。それに13inchではあるが、サイズ的にはとてもコンパクトで、13inchとは思えないサイズ。感覚的にはMacBook Air 11inchと同じくらいな感じ。ただ、手に持った重さという意味では、MacBook Air 11inchの場合は、その実際の重さにかかわらず、なんかiPadを持っているかのような軽さを感じる。撮影するときにカメラと一緒に持っていっても全然構わない感じ。一方、XPS 13は、サイズ的には持っていく気になるコンパクトさではあるのだけれど、少しずっしりくる感じ。片手で持てると言えば持てるのだけれど。調べてみると、MacBook Air 11inchは1.08kg、XPS 13は1.21kg。約200gの差があります。
200g程度の差、カバンにいれてしまえば、気づかない程度で、これくらいであれば十分許容範囲と言えるでしょう。これ1台で現像も撮影用にもなるのであれば、価格的にも2台分をこの1台でまかなえると考えれば安いし、大きい画面が欲しいのであれば、どうせ本格的な現像は自宅で行うのだから、必要に応じて外付けディスプレイにつないだっていい。それに、MacBook AirからMacBook Proに撮影データを移すといったようなことをする必要もない。なにより、XPS 13の最大のメリットは、その画面の美しさにあると思う。MacBook Proももちろん十分に綺麗ですが、4KのXPS 13の画面の美しさはそれに勝るものがあると思う。
貸出期間の関係で、XPS 13を使用できたのは実質3日程度ではあったのだけど、先日撮影したばかりの写真の現像やセレクトを集中的に行ってみた(写真は、次回、公開予定。)。もちろん、そもそも、MacとWindowsとの使用感の違いというのもあるでしょうが、実際に使用してみた感想を書いてみます。
まず、PgUpとPgDnがカーソルキーの斜め上のスペースにあるため、右キーを押したつもりがPgDn、左キーを押したつもりがPgDnとなるケースがありました。これは写真の閲覧時に思わぬ所に飛んでしまい、そもそも、普段、PgUpとかPgDnとか使用しないので、このキーは私には不要でした。ただ、思い出してみると、かつて、コロコロボールであった頃のLet’s Note、私が愛用していたノートパソコンですが、この機種のキーの配置も同様であったような気がする。その頃は、便利に使用していたように思うので、慣れれば、また違うのかもしれない。
また、このブログの記事もXPS 13で書き始めましたが、日本語入力はデフォルトのIMEを使用した。とくに違和感を感じることなく、スラスラと文章を打てた。今のMacのデフォルトの日本語入力はずいぶんと使いづらくなり、Google日本語入力を主に使用している私にとっては、これは(・∀・)イイネ!!と思った次第。キーボードも先のPgUpPgDnのことはあるが、打ちやすいように思う。
肝心のLightroomの使用感であるが、タッチパッドによる細かい操作を受け付けないときがあった。何回かやり直すと反応するという感じ。その後、タッチパッドの設定を私がMacで使用している設定に近づけるとだいぶ良くなってきた。「シグルクリックするには1本の指でタップ」「2本の指でタップして右クリックする」「2本の指をドラッグしてスクロールする」という設定。
ただ、それでも、スライダー一つとってもなかなか反応しないことが多い。そのうち分かってきましたが、どうやら、1本の指でクリックしながらもう一本の指で動かすということを私は多用しますが、それに反応していないらしい・・・と思ったら、ときに反応することもある。(ー’`ー;)ゥーン また、マウスポインタを当てようとしたときのスライダーの反応する範囲が狭い気もする。13inchだから、というのもあるのだろうか。でも、11inchのMacBook Airでも、そんなことないのだけれど。
そんなこんなで、Lightroomの使用感がスムーズではないということを時々感じた。WindowsでLightroomを使用している人はもしかしたらタッチパッドをあまり使ってないのではないか。専らマウスでやっているのではないかと思う。マウスであれば、もう少し使いやすいのかもしれない。そして、タッチパネルだけれど、Lightroomでは拡大した画像を動かすのに少し使ってみたが、そもそも、画面は美しく保ちたいのに、画面に手を触れるのは躊躇する。しかも、タッチパネルでない方がバッテリーの保ちもかなりいいようです。そういったわけで、Lightroomの使い勝手は私にとってはMacの方が使いやすいと言えます。ただ、使えないという程ではありません。慣れていけばまた違うのかも?
上記の操作性の問題はありますが、写真の現像で処理速度等の問題を感じることはなかった。しかし、将来的購入するかもしれないカメラにおいて、画像のファイルサイズも大きくなる筈です(とくに、私はRAWで撮影しますし。)。そうなると、やはり、XPS 15
の方が気になってきます。先に書いたPgUpとPgDnの配置も異なり、間違って押すようことはなさそう。また、XPS 15のCPUは第7世代 Core i7-7700HQ クワッドコア で、ビデオカードがNVIDIA GeForce GTX 1050 4GB GDDR5で、多分、XPS 13よりも性能が良い筈だから、MacBook Pro 15inchの置き換えの候補として良さそうです。しかし、XPS 15のSSDの最大サイズが512GB。ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…。多分、次のXPS 15では、今のXPS 13と同様、1TBのSSDも選択できるようになっている筈。しかも、SDカードスロットもあるし、HDMIの端子もある。変にMacBook Proの影響を受けて、端子をUSB-Cだけにするといったことがなければ(まあ、タッチパネルはいらないんだけど。)もしかしたら、次のXPS 15は、私にとって最有力購入候補になるかもしれない。
ただ、次のXPS 15ということになると、性能が今よりも良くなるであろう次の XPS 13はどうだろうということもある。実際上の話をすれば、新しいコンピュータは、今よりも扱うファイルサイズが大きくなるカメラを購入するタイミングに購入するのが良いのだろう。そのときに出ているであろうXPSシリーズはどうなっているだろうか。
ところで、FUJIFILMからX-T100が発表されました。次に購入するカメラとして、X-M1の後継的な位置づけとして、このカメラが気になっています。X-T20もいいのだけれど、こちらの方が安くなりそうですし、発表されている範囲におけるデザインも、少し心惹かれるものもあります。ただし、このカメラは、2,424万画素なので、新しいコンピュータの購入という意味では、影響はなさそうではありますが。
そして、いざこの記事をアップしようと思っていたら、新しいXPS 15
が発売されているΣ(゚Д゚) 第8世代Corei7-8750H 6コア とNVIDIA GeForce GTX 1050Ti 4GB GDDR5を搭載で、もちろん1TBのSSDにすることができる。端子も従来どおり。やばいなー。まだ先のことだろうと思っていたから物欲が収まっていたのに、どうしよう・・・。新しいXPS 15の使い勝手も確認できるといいのだけれど。