イルミネーションが綺麗な季節になりましたね。
夜の撮影はどうしてもストロボの使用を前提としなくてはならず、しかも、カメラ直付の正面から照射するストロボでポートレートを撮ると、あまりにものっぺりした感じになるし、かといって、カメラから外した場所にストロボを置いて撮るとなると、そのストロボをシンクロさせるためのストロボが別に要るなど、なかなか敷居が高いものになってしまっています。あるいは、カメラ直付でも、レフ板を持ってくれる人がいれば、そのレフ板に反射させて撮ると自然な感じになると思いますが、いずれにせよ、今までは、個人的な撮影で、夜のポートレートを撮ることはありませんでした。
さて、夜のポートレートの場合、今までも夕方から撮っています。それは、独特の夕陽の光が綺麗だから。そう思って、初まりの時間を夕方からにしたのですが・・・あっるぇー? 天気もわるくないのに、ただ暗くなっていくだけなんですけど。もしかしたら、でかいビルが太陽を遮っていたからかもしれません。それでも、光の質としては、夕陽的なものが得られると思っていたのですが。
X-Pro1 XF35mmF1.4 R 1/110 f/1.4 ISO200
色温度を少しいじって、夕陽的な雰囲気もほんの少し気持ち程度に。紅葉を背景に秋らしい色合いにしています。
α99 Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM 24mm 1/60 f/2.8 ISO5000
まだ、イルミネーションが始まっていない時間。街灯の光を利用して撮りました。
α99 Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM 55mm 1/60 f/2.8 ISO3200
いよいよイルミネーションが始まりました。この写真は、もともとそこにあるある明かりを使っていて、まだLEDライトを使っていなかったように思います。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/2.5 ISO3200
ここからはLEDライトを使用しています。なかなかいい感じです。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/1.8 ISO500
この場所は、LEDライトかストロボがなければポートレートを撮れないような暗い場所でした。
X-Pro1 XF35mmF1.4 R 1/75 f/1.4 ISO200
上の写真と同じ場所ですが、より広角で、背景のイルミネーションをもっと入れています。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/1.8 ISO500
この写真もほぼ同じ場所で向きを変えて撮ったものだったと思います。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/1.8 ISO2500
望遠で撮っているので、背景の具体性はありませんが、ツリーの前で撮ったものです。光がやや強めですが、これはこれでなんかいい。こういった場所は人が順番待ちをして撮っていたりするので、三脚付きのLEDライトを置いて撮る場合には、人が少なくなった頃を見計らい、できるだけ素早く撮れるように気を使います。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/2.2 ISO5000
これは看板の光を使用して撮ったものです。光がやわらかくていい感じですね。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/2.2 ISO2000
これも地明かりを使用して撮りました。
α99 Sonnar T* 135mm F1.8 ZA 1/160 f/2.2 ISO1000
これも地明かりを使用して撮りました。背景のイルミネーションは赤くなったり青くなったりしています。
α99 Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM 24mm 1/60 f/3.5 ISO4000
ここでは、LEDライトを使って撮りました。もっと自然な感じに仕上げたかったのですが。
今回の反省点は、一番最後の写真がそうですが、光量が強すぎるということと、光が下からすぎるかなということです。もっとも、この写真は、背景を入れるために、ちょっと高いところに登ってもらっているから仕方ない面もあります。光量については、後で、Lightroomでなんとか明るすぎるところを抑えられるかなと思ってそのまま撮っていたのですが、実際にやってみるとなかなかそうもいかず。LEDライト自体の光量の設定は、もともと、一番弱くしていたし、一応、反射板というか蓋的なものをある程度閉じたりしたりもしていたので、これ以上光量を弱めるには、布などでディフューズするしかありません。ディフューズについては、コンビニ袋をかぶせるだけでも効果がありそうですが、それもあんまりです。いろいろと考えたところ、給食帽子
が使えるんではないかと思いつき、早速注文してみました。これでうまくいくといいのですが。しかし、それより前にもっと遠くから照らせば、この2点についてはクリアできそうではあります。
また、上記により緩和されるかもしれませんが、LEDの光の影が強すぎることもあります。これは反対側にレフ板的なもので補ってあげられれば良かったかもしれません。とはいえ、そのレフ板は誰が持つのかということありますけど。
もう一つの方法としては、α7Sを使うことでしょうか。ただ、前にも書きましたが、α7Sで撮った写真を見ると、超高感度で撮った写真もそれなりに作品として使えるということであり、例えば、ISO25600がISO1600相当になることがあるとしても、ISO1600で撮った写真がISO400相当になってるようには見えないのです。とはいえ、α7Sだったら、夜の撮影も、もっといろんな写真が撮れたでしょうね。もっとも、イルミネーションとの明暗差が大きいときに、モデルに露出を合わせて撮ると、背景が明るすぎる写真になってしまうかもしれません。それはそれでいい写真かもしれませんが。そう言えば、手ブレ補正付きのα7IIが発表されましたけど、今後、α7Sの高感度とα7IIの手ブレ補正を組み合わせたカメラが出てきたら、これはもうかなり心惹かれるものになるでしょうね。
今回、LEDライトとお手軽三脚を使った撮影をしましたが、結構使えるというのが感想です。これがあれば夜の撮影も積極的になれそうです。