安井豊彦先生のポートレート講座、2013年度後期最初の撮影は、港の近くでの撮影です。
使用した機材は、
α99
と
Sonnar T* 135mm F1.8 ZAと
Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM、
X-Pro1と
XF35mm F1.4 Rになります。
今回はα99のピントがビシバシ決まります。修理が撮影に間に合って良かったです。故障していた原因は、レンズのフォーカスホールドボタンの接点が潰れていたからだということでした( ̄ι_ ̄; そこで、今まで、α99を鞄に入れるときには、カメララップで包んでいましたが、ちょうど良さそうな
インナーカメラバッグを見つけたので、購入して使うことにしました。
では、講評会用に選んだ写真を御紹介します。
(1) X-Pro1 XF35mm 1/2200 f1.4 ISO200 講評会の前日に、あと1枚どうしようかなーと写真を全部見なおしているときに見つけたものですが、色合いといい雰囲気といい結構好きな写真です。(2) α99 Vario-Sonnar 24mm 1/640 f2.8 ISO100 空を背景にして体を大きく入れた写真です。モデルに体を前に倒してもらって、自分自身も寝転がって撮りました。(3) α99 Sonnar 135mm 1/640 f2 ISO100 たれパンダ的な。(4) α99 Sonnar 135mm 1/1250 f2 ISO100 遠くを見つめてる。(5) X-Pro1 XF35mm 1/4000 f1.4 ISO200 顔を少し隠すような感じで。(6) α99 Sonnar 135mm 1/250 f2.8 ISO100 ちょっと上を向いてもらって、日の光を浴びているような感じで。(7) X-Pro1 XF35mm 1/4000 f1.4 ISO200 5枚めに近い感じだけど、ちょっとアレンジ。(8) α99 Vario-Sonnar 60mm 1/640 f2.8 ISO100 上が網目になっている所で、下から撮影。モデルが移動する合間に撮らせてもらったので、急いで撮ったものです。本当はもっと広角でも撮るつもりだったのですが。(9) α99 Vario-Sonnar 24mm 1/2500 f2.8 ISO100 この写真は空が印象的ですよね。この空ならと思って、この後、両手をやや下側に差し伸べているようなポーズをしてもらいました。結果は、横のひろがりがなくなって、少しこじんまりとした感じになってしまいました。多分、そのポーズで撮るのなら、もっと近寄って、上半身くらいまでにして、空を大きく入れて撮れば良かったのだろうと思います。手が大きくなりすぎないように気をつけるか、逆に手の大きさを活かす必要がありそうですが。それでも、せっかく撮ったし、表情も良かったので、そちらの写真を講評会に出そうと思っていたのですが、モデルの人にどの写真が良いかと聞いたら、こっちの写真を選ばれたので、やっぱりそうだよなーと思ってこちらにしました。(10) α99 135mm 1/1600 f1.8 ISO100 お祈りをしてもらいました。前の写真は広角で広く入れる写真でしたが、こちらは、望遠で遠くから撮って広く入れて撮るという手法です。柵が前の写真とは異なり、まっすぐになっていますよね。遠景もより近寄って見えます。この写真、シルエットバージョンも作ってみたのですが、白い服が白いままになるのは良いとしても、スカートの柄がどうしても残ってしまうので、元のままとしました。さて、いよいよ講評会です。プロジェクターに写された写真を見て、; ̄ロ ̄)!! 特に、3枚めと4枚めが、極端に白飛びしていました。そりゃないよ(・ε・`) 他の写真も飛びがちではありましたが、特に、この2枚。確かに本当に白く飛ばしている部分もありますけど、全体としてはバランスがとれていると思うのですが。
今回は、写真に番号を振っておきましたので、その順番で書いていきます。
(1)の写真は、最初かなり明るいと言われた写真ではあります。しかし、空が多めに入っいて効果的。明るいことが彼女の表情を見やすくしている。ブラウスも階調が出ている。こういうのは良い。明るい背景で撮っているのは良い。ということでした。
(2)これは、ズドーンと上から斜めに伸びた一本の柱のように見えるけど、それが、体の上の部分を貫いているようなのが良い。普通だとうるさいというのでしょうけど、この場合は効果的。空の薄曇りのほわんとした様子が伝わってきて、細い線も上までのびていて、それが、人工的な、あやつり人形みたいな、彼女の表情も相まってオシャレな感じになっている。ということでした。
(3)(4)は、やはり、明るすぎると言われました。(4)は綺麗は綺麗で、透過光で見るには良いけど、プリントして見る場合には、おそらく、ベターっとしてしまうのではないかと。プリントしないで、Webで見るから良いということであっても、いろんなモニターで見る人がいるので、できるだけ暗くした方が、実際にはモノが良く見えるんじゃないかなということでした。
(5)も明るすぎるかなとも言われましたが、でも、明るいから青い爪が浮き上がって、この鋭い目と相まって力強さを感じさせる。このくらいなら、肌の色もなんとかプリントできるだろうということでした。
(6)は目つむってるのか開けているのか、シャッターのタイミングによってはこういう表情が撮れてしまう。こういう表情を写真表現に効果的に使っていくのもありなのかなという気もする。ふうっと空を見上げていく動きの中で目を閉じていくということはあるわけで、それはそれで良いかなという気はする。背景の上の部分、ベンチの背もたれがあるけど、歩道の部分と芝生だけだったら、ふうっと、もっと動きのあるものとして、効果的に見えてきたと思う。この場合、ちょっと、アングルを変える、もう少し上から撮っても良かったんじゃないかという気がする。ということでした。
(7)は可愛くて良い。笑っているようで笑っていない鋭い目つきも良い。指先の表情も左手人指し指だけがツーンと出ている感じが、ちょっと彼女のおしゃまな感じが出ていていいんじゃないかなというとでした。
(8)も良い。緑がボケて入っていて、網の目が空に溶け込んで青く輝いている。モデルが、覆いかぶさっている状態での表情、髪の毛を抑えるている様子、髪の毛が前に垂れていてボケがより大きくなっているところ、それが、普通に立った状態で撮影するのとは、ほんのわずかな変化をもたらしているところが魅力になっている。下目遣い、カメラワークの魅力、ローアングルの魅力と言えるということでした。
(9)ざわざわとした空で、風雲急を告げるというわけではないが、雲の流れが速い様子が見える。彼女がすっくと立って、上の方にのびていく感じが、縦の動きになって、どこまでも上に向かってのびて、空が見えるような感じに写されている。両腕を手すりにかけて、少し背中の部分で体重をあずけているのか、ゆったりしていていながら、右足を曲げているせいで、それが軽い動きになって見えて、縦にのびていく動きにも変化を与えてダイナミックなものにしていて、空の表情をより魅力的なものにしている。ということでした。
(10)もこれはこれで良い。ポーズをとるときには、当然、全身のポーズを考えなくてはいけない、右足を曲げているから、上の腕と表情が活きてくる。これが下が写ってない、又は、下が棒立ちだと上の表情も不自然なものとなる。ということでした。なお、私としては、足をまっすぐなのも撮っておけば良かったかな、その方が、雰囲気的には合うかなとも思っていました。実際に撮っていないので何とも言えませんが。
そして、(1)(2)(8)(9)の4枚だけで構成すると、非常にすっきりする。1枚1枚が、隣の写真と融和してみんな同じ方向を見てるというか、違和感なく、4枚の写真を行き来できる感じがする。(9)の海が奥に広がって、空が上に高く広がっている写真が、基盤になっているというか、そこから、残りの3枚がほわーっと広がっているような、そういう気がする。他の3枚だけだと世界が狭くなるけど、(9)があって、初めて、3枚がより魅力的に、いい意味で作った世界として成立できている。ということでした。
今回、撮影をして感じたこととして、やはりポートレートは逆光で撮ることが多くなること。そして、空を背景にして撮った写真は、
Apertureでなるべく自然な感じになるようにがんばって顔とか明るくしているけれども、やはり限界があります。空の感じを出さなくてよければ、顔に露出を合わせるだけで良いのですけど、空の感じをやはり出したい。そこで、ストロボを補助光的に使うために購入しようかなとちょっと考えました。目にキャッチライトも入るでしょうし。レフ板を使うのがより自然なのでしょうけど、補助光的に使うくらいならストロボでもいいかなと思うのですよ。私が持っているNikonのストロボもマニュアルでなら使えるのだけど、でかくて重いし、メイン光としては使わないと思うので、小型軽量なのが欲しいのです。そうなると、フラッグシップではないカメラでは大抵付いている内蔵ストロボがちょっと羨ましいですね。ソニーだと、この
ストロボ
が小型軽量で良いかなと思って、ソニーストアに行って確認してきました。何を確認したかというと、ストロボを使っても、ブラケットで撮影できるかということなのです。1枚めだけストロボが光って後は光らないというのならいいけど、もしかしたら、ブラケット自体ができなくなってしまうのではないかと思って、実際に付けてやってもらったら案の定です。回避方法はないようです。(*・ε・*)ムー まあ、Nikonのストロボでマニュアルで使えば、多分うまくいくと思いますけどね。
ところで、
α7R
と
α7
が発表されましたね。噂は本当だったということです。SONYのフルサイズミラーレスに注目していた理由の一つとして、トランスルーセントミラーを介さないで撮影できるという点がありました。Eマウントですから、α99のAマウントのレンズを使うのに、マウントアダプターを使う必要があることは分かっていました。しかし、Sonnar 135mmでAFを使った撮影をするには、トランスルーセントミラーを内蔵した
LA-EA4
が必要なようです。( ̄ι_ ̄; そうなると、結局、マウントの違う小型フルサイズミラーレスが出たということだけであって、自分にとっては、だからどうするってことにはならないですね。小型なフルサイズという点では興味はありますが、小型高画質のカメラとしては、APS-Cであるけれども、Xシリーズで結構満足しているので。
そして、Xシリーズと言えば、
X-E2
も発表されましたね。スペックは想定の範囲内でしたけど・・・。しかも、液晶はチルトになっていないし、タッチパネルにもなっていない。(ー'`ー;)ゥーン もしも、X-E1を持っていたら、X-E2は買わなくても良さそうです。逆に、X-E1がこれから安く買えるようになるのなら、そっちに手を出すのもありかもしれませんね。ただ、X-M1よりも安くなるかどうか。
X-A1
は、X-Trans CMOSセンサーを特長としていたXシリーズのブランドを考えるとどうなのかと思う。ただ、写りは良いようなので(だからこそ、X-Trans COMSセンサーの意義が問われるてしまうわけですが)、とても安く買えるようになったらありかもしれないですね。
posted by nishinyah at 22:29|
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