さて、私にとっては、この講座の2回目の撮影となります。7月7日、とてもいい天気でした。モデルはどうして汗をかかないのでしょう。秘訣を教えて欲しいものです。
今回使用している機材は、
α99
には
Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMと
Sonnar T* 135mm F1.8 ZAを、
X-Pro1には
XF35mm F1.4 Rを装着しています。
α99 135mm 1/160 f2.5 ISO125 LightroomX-Pro1 35mm 1/170 f1/4 ISO200 LightroomX-Pro1 35mm 1/300 f1.4 ISO200 Aperture上の写真は、髪の毛が1本、目と目の間を横切ってしまっていました。これを消すのはLightroom 4では円状でしか修復できないから容易ではない。線でも修復できるのはLightroom 5になってからです。でも、Apertureなら線状の修正も以前からできましたし、いつの間にか、X-Pro1の現像がApertureでもできるようになっていたので、Apertureを使って、現像・修正しました。
α99 135mm 1/250 f2.0 ISO 100 Apertureこの写真もApertureを使っています。肌が緑かぶりをしていたため、それを補正するためです。緑の中で撮影するときには、全体の緑かぶりを補正すると、本来緑であるべきものまで補正されてしまいます。ここで、Apertureの「カラーをブラシで塗る」の登場です。まず、スポイトで実際に緑かぶりをしているところの色を拾ってきて、その色に対する色相、彩度、輝度を変更し、ブラシを使って補正したい箇所だけ塗っていきます。Lightroomにも色毎に色相、彩度、輝度を変える設定はありますが、ブラシを使ってというわけにはいかないのです。
α99 135mm 1/160 f2.0 ISO100 Lightroomこの写真は、本当は青空なんですけど、現像で頑張っても空は白いままでした。また、顔に露出を合わせて撮影していますので、元の画像の背景などはかなり露出オーバーになっていたのを、現像時に露光量を調整したものです。もしかしたら、顔に露出を合わせるのではなく、全体的な明るさで露出をとって撮影し、後で顔などは明るく、背景は暗くするという手順をとれば、空の青さが残っていたのかもしれません。
α99 24mm 1/500 f2.8 ISO100 Lightroomこの写真も同じく、撮影時には顔に露出を合わせたものです。しかし、上の写真と違うのは、このときは、カメラに装着するドーナッツ状の小型レフ板を借りて付けて撮っていることです。撮影時にはあまりその効果を感じることはできませんでしたが、この写真の元の画像は背景などは白く跳んでいたところ、RAWデータ上は、空の青さがかろうじて残っており、現像時の調整でなんとかなりました。
α99 24mm 1/320 f2.8 ISO100 Apertureこの写真は、今回撮影した中で一番好きな写真です。広角で撮ったからなのか、モデルの表情のせいなのか、なんとなく、日常とは切り離された不思議な感覚を呼び起こしてくれるような気がします。この写真も、小型レフ板を使っていますが、空の青さを出すのにはいろいろと試行錯誤しました。撮影時にもっと光をあてることができたらよかったのだろうと思います。順光で撮るという手もありますが、順光だとこの表情にはならなかったと思います。
X-Pro1 35mm 1/4000 f1.4 ISO200 Aperture上の写真は、最初、Lightroomで現像したのです。元々の画像はもっと露出オーバーめに撮れていました。シャッタースピードがX-Pro1の限界の1/4000ということもあったでしょう(もっと絞っても良かった。)。いずれにせよ、顔の明るさはまあまあ、背景は白く跳びがちではありましたが空の青さも少しだけ見ることができました。でも、もっと爽やかな写真にしたかったので、他の写真でもやっていることですが、現像時に全体的に露出を下げて空の青さを出し、顔はApertureのブラシを使って(全体的に露出を下げて暗くなってしまっているので)明るく補正しています。Lightroomではどうやっても、口のあたりの赤さが毒々しい色になってしまうのでした。そこでApertureの緑かぶりを直したときのブラシの登場です。赤を綺麗な色に補正してくれました。
そして、いよいよ本日講評が行われました。安井先生から写真ひととおりについてもっと魅力的になる可能性のある写真と言っていただけました。また、ここには載せていませんが、指を2本口元の近くに持ってきている写真があったですが、それは、ちょっと奇異なポーズではないかと言われました(言われてみればそのとおりで、そこはあまり気にしていなかったのが正直なところ。)。そんな中で、特に評価していただけた写真は、4枚目の写真です。4枚目は、表情が気になる、単純な構成がいいような気がする。特に目が、こちらをカメラ、レンズ、作者を突き抜けて、鑑賞する私達に語りかけているような気がする。そういうふうに思い込んでしまえるような写真。実際にはなんてことはなくても、いろいろと想像できてしまうということでした。ただ、この写真では、かき氷の入れ物の柄が浴衣の柄に溶け込んでいて、何を持っているか分かりづらいので、トーンカーブによって、光量を落とし、更に階調を出していくともっと良いということでした。6枚目の写真も、トーンカーブにより、もっと階調を出すと良いということでした。しかし、家に帰って、実際にMacでトーンカーブをいじってもあまり変わらないような、というか、元々、階調はそれなりに出ているように見えます。講評では、プロジェクターを使って見ているからではないかと思うのですが。ただ、元々、私の写真は露出は高めの写真になっています。これはどうしてかというと、その方がふわっとしていい感じということもありますが、それに加えて、逆光で撮るとき、顔は影になります。顔に露出を合わせれば、背景はもっと明るくなります。顔は影になっているのだから、影は影のままに全体の写真とのバランスで露出を決定するのが普通なのかもしれませんが。とはいえ、私も背景が跳んでしまうのはさすがにどうかということで、顔の明るさと背景の明るさのぎりぎりの線を狙って現像しています。
さて、今回、Apertureが久しぶりに活躍しました。
Apertureいいわー。スキンスムーシングも気持ち使っています。ただ、
Lightroomは、パープルフリンジの効果的な軽減など、優れた点もたくさんありますし、基本はLightroomで良いのだろうと思うのですが、いろいろな機能でブラシを使える分、ポートレートにはApertureの方がいいのかもしれません。本当は、
Photoshopを使えばやりたいことは全部可能なんでしょうけどね。
posted by nishinyah at 20:46|
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