橋本先生のポートレート講座第12期は、写真と音楽を合わせようというものです。自分の選んだ曲に、モデルのアップ、ロング、様々な表情をあわせて一つの作品に仕上げるということで、ポートレートの総合力が問われるということです。
モデルは、加藤すみれさん。舞台などもされている方で、モデルの仕事は初めてということでした。また、カメラのことにも関心があるみたいで、我々が200mmのレンズがどーのこーのと話をしていたら、そういうのが分かるようになりたいと言ってました。いろいろと教えてあげたいものです。(*'ω'*)
さて、まずは、多摩川の河原の、主にお花の中で撮影です。その後、いったん橋本スタジオに移動し、室内での撮影、それから、橋本スタジオ近辺、渋谷、表参道と移動しての撮影しました。
音楽と合わせるのは、Apertureのスライドショーを使うとそれだけでかなり高度なものができそうな気がしますが、やはり、ある程度自由がきくiMovieを使うことにしました。なお、橋本塾の受講生は先生を初めMac率が高く、発表する場では、全員iMovieで作って来ました。
私は、今、ジャズの曲を作っているところなので、曲は、それを使おうと思っていました。でも、前半のお花畑のイメージがジャズとはちょっと違う感じで、これはどうしようか・・・と思って、じゃあ、二つ作っちゃおう、ということで二つ作りました。
今まで私が作った曲の中で、花の中のすみれさんのイメージに合うのは、あの曲だと思うのです。ただ、歌詞はちょっと内容が異なるので、歌の部分をピアノに変えてみました。
ジャズの方は、元の曲はもっと長く、楽器も違っていたりするのですが、写真に合わせて、調整しました。
なお、先生が使われた曲は、演歌。同じ被写体で大体同じ場所で撮影しているのですが、随分とイメージが異なるものです。歌詞があると、それと写真がぶつかるので難しいということです。もう一人の受講生は、インストゥルメンタル。撮影時から多重露光で撮影しており、不思議なドラマティックな感じに仕上がっていました。他の受講生は、発表のときはお休みだったのですが、どんなものに仕上がったのか、見てみたいものです。
先生からは、曲にそのまま合わせるのではなく、あえてずらすということも考えたらどうかと言われました。先生の作品では、できるだけ写真を少なくし、あえて歌詞とは逆の表現もされたということです。
今回は音楽に合わせるということでしたが、考えてみると、これは物語性のある写真を撮るということにつながると思います。私がモデル二人のときの写真が良いと思うのも、そこに、物語性が生まれやすいということがあると思います。単にモデルが一人でいるだけでは、そこに物語性を持ち込むのは難しい。なので、その場で、思いつきのホーズをとってくれということになりやすい。しかし、そこに物語が念頭にあれば、例え、被写体が一人であっても、ポーズなどももっと必然的なものが生まれそうです。
私は、作品をどのような形にするか、という意味では、割りと安くて手軽にできる写真集を作ってみるというのでもいいのではと今回の受講を終えたときに先生に話をしました。写真集をどのように構成するのか、という意味では、今回の形と似た勉強ができると思います。
しかし、写真を人に見てもらうということを考えたとき、今の時代は、今回のような動画というのは選択肢としてありなのかもしれません。ネットとパソコンがあれば、無料で出来て、公開することができます。本の形の写真集であれば、見ることが出来る人は限られた人でしかありません。それに、単なるスライドショーに音楽が加わるだけでも、かなり魅せるものに変わると以前から感じていました。
電子ブックという方法もありますね。物語性を追求して、絵本的なものを作った場合には、それもいいのかもしれません。