橋本先生のポートレート講座第6期第2回目です。第6期のテーマは「夕暮れ時」。今回は、表参道に行ってきました。天気は晴れ。
場所は表参道ですが、まずは街中から少し離れたところで、夕方頃の光で、普通にポートレートの撮影です。
モデルは、まゆさんです。
受講生から、どうして順光で撮らないのか? との質問がありました。先生が私に答えるように言われたので、まずはシンプルに、核心をついて「逆光で撮るとカッコいい写真が撮れるから」と回答しました。(・∀・)ゞテヘ そのとおりだと思うのですが、詳しく言うと、逆光だと、後ろからの光で髪の毛にハイライトを作ることができるし、モデルが浮き立つ立体感のある写真が撮れる。また、逆光でも、露出はモデルに合わせればいいし、逆光であったとしても、背景を選べば、背景を明るくすることも暗くすることもできる、ということだったと思います。
ただし、逆光のときに気を付けないといけないことは、ハレーション対策です。モデルには光が当たるけど、カメラには当たらないようにする必要があります。
また、順光だとのっぺりした感じの写真になりやすいのですが、夕方の光だと、順光でも、いい感じの写真が撮れたりします。
ところで、街中での撮影であろうことから、持ってきたレンズはいつもより少なめでした。具体的には、今回は、200mmのレンズは使わないだろうと先生に言われていたので、それは持ってこなかったのですが、それでも、F2.8の広角ズームのレンズと、F1.4 50mm、それから、F1.4 85mmのレンズを持ってきたつもりでした。それで、この場所では、割と望遠でも撮れそうだから、F1.4 85mmに付け替えてみて撮ろうとしたところ、あれ? なんか違う。これって、Nikonの28-300mmじゃん、というわけで、最近、外でポートレートを撮るときに良く使っている85mmの出番はありませんでした。結局、今回は、最初から最後まで50mm F1.4のレンズにほとんど活躍してもらいました。
さて、その次は、だんだん暗くなってきたけど、まだなんとか明るさがある中、外光とショーウインドーなどからの光のバランスで写真を撮りました。
ところで、この写真を見てくれ。どう思う?
右からの黄色い光が顔に当たっているのですが、光の当たっている部分が不自然に黄色く見える。顔の真ん中で色が全く異なっています。もちろん、そのようなシチュエーションだから、これでも良いといえば良いのですが・・・。
撮影後に、先生に訊いてみると、まず、本格的に撮影するのなら、右側からの光そのものを別の光に変えてしまう、ということでした。しかし、それは、それなりの準備が出来る場合であり、今回のように、街中に最小限の機材で撮りに行った場合には、できないことなので、私からの提案として、今回は持って来なかったけど、レフ板1枚くらいなら準備できるだろう。モデルの左側に白いレフ板を1枚置けば、黄色い光が左側にも回って、顔の左右に当たっている光のバランスはよくなり、後でまとめて色調を補正すれば良いだろうと言いました。しかし、その場合は、顔はそれで良いかもしれないが、髪の毛などの色調まで変わってしまう。その場合、不自然な色になる可能性があるということでした。それならいっそ、左側に黒いレフ板を置いて、影を強くすれば良いのではないかとの提案をし、それはそれで、受け入れられたと思います。
しかし、実際には、もう撮影終了後の話なので、画像編集で何とかできないか、ということになります。最初は、Apertureのカラーの項目を使い黄色部分の彩度を落としていき、それだけだと、今度は、顔の向かって左半分の色が不自然になってきたので、赤っぽい色の彩度も落としていった結果、全体的に彩度を落とした感じになり、不自然ではないけど、あっさりした画像になってしまいました。先生からは、Photoshopの「特定色域」を使えば良いということで、暗に、Photoshopの講座の受講を勧められたような気がするのですが、私は、新しく出るであろう、α900の後継機又はNikonのD700の後継機を購入しなくてはならないので、Apertureでなんとかしてやろうと、家に帰ってからやってみたのが、下の写真です。
これは、Apertureのカラーの項目で、黄色を選んで、色相と彩度を落とし、それを顔の向かって右側だけでなく、顔全体にブラシで塗って仕上げたものです。少し黄色い感じが残っていますが、元々黄色い光が当たってる状況なので、これはこれで自然だと思います。あと、これらの画像はRAWで撮った画像を加工しています(私は基本的にRAWで撮っています。)。他に、この画像について、あえて言うとすれば、頭の後ろに、ポスターが少し見えています。これは、撮影時にうまく整理したかったところです。肩の後ろの緑の文字は、残して良かったのか、整理した方が良かったのかは判断に迷うところです。
その後は、もっと暗くなり、自然光だけでは撮影が難しくなってきました。とうとうストロボの登場です。ストロボは、まず、人物の背景がちょうどよくなるように露出を合わせます。そうすると、人物は暗くなりますので、人物がちょうどよくなるような明るさになるように、ストロボを発光させます。このとき、レフ板もなく、また、どこかにバウンスさせられるような壁もなかったので、結局、正面から光を当てるしかできず、また、調光する時間もほとんどとれなかったので、以下のような写真くらいしか撮れませんでした。ストロボ強すぎましたね。(>Д<)
でも、白黒にしてみると、ちょっといいかも。
その後は、いよいよ個別撮影です。各自が5分くらいロケハンした後に、各自5分ずつ時間が与えられて撮影です。5分しかないので、場所は一箇所だけ選んで撮影しました。それで撮ったのが以下の写真です。ちなみに、ストロボは使わずに、ショーウインドーの光だけで撮影しています。
撮影終了後、上の2枚目の写真がなかなか良いと思って、先生や受講生に見せた所、まず、先生から、頭の部分の光が強すぎる、なんとか逃げられなかったか? と言われました。たしかに・・・。この光はショーウインドー内の照明の光であり、少ししゃがんでもらえば良かったかもしれません。それから、受講生から、手の光が顔よりも明るいのはどうかという指摘もありました。これは、上から当たっている光なので、少し下に手をずらしたくらいでは、多分変わらない。1枚目のように、手を後ろに持ってくればよいかもしれないけど・・・。
とはいえ、これらは、こういう演出だと思えば、ありなんじゃね? と家に帰ってから思いました。ガラスの中のモデルは、やはり、現実とは違うから、このような非現実感があっても良い。手が明るいのは、そんなに悪くないんじゃないかなあ。手も綺麗だよね? でも、今度、同じような機会があったら、頭の所の光はなんとかしたいと思います。考えてみると、夜のショーウインドー前のポートレートを撮るのは初めてのことですからね。これからは、ウインドー内の照明にももっと気を付けたいと思います。
あと、一応、ストロボを使った撮影もしたので、それも載せておきます。
先生によれば、ストロボを使わない写真の方がいい雰囲気の写真が撮れるかもしれないけど、例えば、A3に拡大しなくてはならないような場合はやはり、ストロボに頼らざるをえないということでした。
それと、今回もあやうくウインクの写真を撮り損ねるところでした。この日の講座が始まる前に、別の受講生の方に、私が忘れそうだったら言ってね? とお願いしておいたところ、講座が終了する直前で言ってくれました。サンキュ(*ゝω・)ノ