橋本先生のポートレート講座第3期最終回です。今回は生憎の雨となってしまいましたので、室内で、小型ストロボ(クリップオンストロボ)による撮影方法を勉強しました。室内での撮影のため、望遠は使わず、レンズは、
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMのみを使用しています。
今回は、補助光としてではなく、メイン光としてストロボを使用する方法です。まずは、
以前もやりましたが、明るい窓を背景にした撮影です。最初に、背景に露出を合わせて撮影、次に、ストロボをメイン光として光らせてモデルの露出がちょうどよくなるように撮ることになります。
小型ストロボの場合、単時間に強く発光するので、モデルにストロボを直接向けて撮影すると、モデルの肌がギラつきます。そのような場合は、バウンスというテクニックを使います。バウンスは、壁か天井にストロボの光を反射させて撮影する方法です。ただし、この方法は、壁又は天井の色が白くないと使えません(白以外は色かぶりを起こしたり、黒だったら、そもそも反射してくれない。)。
小型ストロボはカメラのシャッタースピードの影響を受けません。これは、ストロボが非常に高速に発光(1/8000 or 1/10000)しているため、シャッタースピード程度では追いつけないからです。したがって、シャッタースピードではなく、絞りで、ストロボ使用時の(ストロボで明るくしたい部分の)露出を調整することになります。なお、大型ストロボとなると、発光時間が1/350だったりします。それどころか、ピークは1/350であっても、緩やかな光は1/60で光っていたりします。ですから、大型ストロボで直接光をあててもギラつくことがないけれども、動きの速い被写体だと、光っている間に動いてしまい、写真として止めることができません。したがって、新体操などを撮影する場合、小型ストロボをたくさん並べて撮影することもあるそうです。
さて、次に、モデルを同じ室内の別の場所でストロボを使って撮るとしたら、どの場所でどうやって撮るかという課題が出されました。そこで撮影したのが、これです。
この写真の問題点は、モデルよりも背景が暗い場所を選んでしまったことです。ここでの撮影では、まず、背景に露出を合わせるためにシャッタースピードを1/50まで遅くして背景がなんとか出るようにした上で、天井バウンスで撮影したのでした。ただ、元々、モデルの方が背景より、明るいので、ストロボを使わなくても、モデルと背景の明るさのバランスはとれていた場所です。ただ、ストロボを使うことによって、1/50でも、モデルがブレにくい撮影はできたのかもしれないと思うけど、どうだろう?
今回は、場所は選べるという前提だったので、正解は背景の方が明るい場所を選ぶということでした。背景が明るく、人物が暗いとき、ストロボを有効に使うことができるのです。でも、このアングルだと一番最初に撮影した写真とあまり変わっていないように見えますね。実は、今度は壁がある所に移動したので、壁を使ったバウンスで撮影をしています。
さて、次に、キッチンでの撮影です。キッチンでは、背景がすくそばにあるので、自然光だけでは暗いけれども、ストロボを使えば被写体のみならず背景まで十分に光が届きます。ここで撮ってみてくださいということで、撮った写真がこれです。
(ー'`ー;)ゥーン、バウンスを使っても、どう撮っても背景に影が出来てしまう・・・。
そこで先生に教えてもらって撮影したのがこれです。
撮影方法としては、やはり、バウンスを使うのだけれども、実は、このキッチンは、以下の図のような構造になっており、モデルの斜め後ろから反射させることができたのです。そのためには、レンズを広角にしてモデルに近寄り、斜め後ろにもストロボの光が届くようにすれば良かったのです。
でも、正面からは無理だよね、と言ったところ、この場合も、広角でモデルになるべく近くに寄り、また、ワイドパネルをストロボから引き出して撮影していたのだけど、そこから光が違う方向に漏れないようにストロボの中に引き込み、ストロボを真上どころか、やや斜め後ろに曲げるくらいの天井バウンスにして撮影したら、撮れた━━━━━━━━!! ちなみに、水薙ゆいさんは、卵焼きが得意だそうです。
さて、今度は、例えばここがもしも、森の中だったりして壁も天井もないときに、レフ板を壁や天井代わりにしてバウンスさせる方法があります。この方法だと、レフ板の位置によって、上下横あらゆる方向からバウンスさせることができます。
なお、下からバウンスさせる場合には、メイン光ではなく、補助光としての使い方になります。天窓から光が差している場所に立ってもらい、カメラの下側にレフ板を置いて、下向きのストロボを反射させて影の部分を起こしたのがこれです。鼻の部分が少し光ってるのはストロボではなく、天窓からの光です。
さて、最後は、個人毎に撮影です。前回、書いたとおり、実家から、LEICAを持って来るつもりが・・・Canonだった。あっるぇー? 子供の頃に、LEICAって聞いたような気がするんだけど。でも、Canon IVSbもいいカメラだと思います。
実は、天井バウンスのつもりが、床バウンスになってしまっていたのは内緒だ。
次にキッチンに場所を移しました。先ほどキッチンで撮影したのと同じ方向からの撮影です。今回は、顔のアップに近い撮影なので、カメラの位置はあまり変わってはいませんが、広角ではなく50mmでの天井バウンスで撮影です。
(@'ω'@)ん?
ぬー
(*゚∀゚*)
☆ (ゝω・)
頭を少し出してるときに、後ろの水道の蛇口が写ってることに気づきませんでした。ここは、うまく隠したかったですね。それと、首の下の影はもう少し和らげたかったところですが、可愛いから(・з・)キニシナイ!!
さて、楽しかった橋本先生のポートレート講座第3期もこれで終了です。次は、今までとは違いハウススタジオでやることを考えているそうです。その関係で、回数は2回(6月と7月に1回ずつ。)。更に、もしかしたら、受講料が少し上がるかもしれないということでした。
posted by nishinyah at 04:48|
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