GANREF被写体別ワークショップ⻑根広和先生の鉄道写真ゼミ・ひたちなか海浜鉄道編に参加してきました。
参加するきっかけとしては、まず、昨年から、GANREFでは写真のワークショップをいくつも開催するようになり、貴重な機会だと思い、積極的に参加したいという気持ちがありました。前回の長根先生の小湊鐵道のワークショップは、都合で参加できなかったこともあり、今度は是非にと思っていたのです。もっとも、気がついてみれば、GANREFのワークショップの数はかなりの数に登っていて、全部参加すると、金額的にもかなりの額になってしまいます。どれに参加するのか、なかなか悩ましいところです。
前の週に、
魚住先生のワークショップに参加したばかりだったので、さすがに1週間後というのは、早過ぎるよなあと、なんで応募しちゃったんだろうと、前日の夜とか当日の朝に内心思っていました。鉄道というのは、今まで、ほとんど撮影したことはなく、そんなに興味があったわけでもありませんでしたから。今回も、なんとなく、鄙びた風景も撮れたら良いよねという気持ちでした。
でも、参加したら、今回の被写体となった
ひたちなか海浜鉄道の車両はいい感じだし、青空も美しく、朝から夜までみっちりとしたスケジュール、比較的少人数であったこともあり、とても中身の濃いワークショップでした。
ひたちなかに向かうバスの中で、長根先生から、鉄道写真の場合はシャッタースピードが命であることを教わりました。小さく列車を撮る場合には、1/500秒、近寄って大きく撮るのであれば、最低でも1/1000秒は欲しいということでした(場合によっては、1/4000秒でも。)。また、PLフィルターを使うくらいなら、その分、シャッタースピードをかせいだ方が良いという。空を青くしたいのなら、後で加工した方が良いということでした。いろいろと、ちょっとしたカルチャーショックです。今まで、撮影してきた写真とはちょっと違うぞと。また、ピントは、置きピンにして、1枚狙いがいいだろうということでした。
まずは、中根〜金上駅間の鉄道風景です。到着早々、すぐに列車がくるってことで、説明もそこそこ、カメラを三脚にセットしました。列車がないところでアングルを決めてるので、実際に来たときには、列車の大きさが思ってたより、大きかったり小さかったり。列車は、ダイヤの都合で、1台通りすぎて、少し経つと、もう1台反対側からやってきます。最初の1セットの列車が通り過ぎたところで、長根先生が、各撮影ポイントに移動しながら説明をされました。
青のあいだ
長根先生から水に映り込むポイントとして教えてもらった場所です。実際に、気動車が来ると、思ってたより小さかったので、少し周りをカットして、相対的に車両を大きくしてみました。
木漏れ日のキハ
こちらに向かってきたり、遠ざかっていく列車は、置きピンでなくても、結構撮れるので、このアングルでは、連写とAFを使って、何枚も撮りまくりました。
木漏れ日のミキ
またね
去りゆくキハ205です。右上の黒いのがちょっと中途半端かなーと思って、一回、トリミングしてみましたが、これはこれでもいいのではと感じて、元に戻しました。
またね Ver.2
もう少し遠くに行ったキハ205です。今度はバランスもいいと思うんだけど、さっきの写真も列車が大きくて捨てがたいものがあり、結局、両方載せることにしました。
次は、殿山〜平磯駅間で踏切と海の写真です。ひたちなか海浜鉄道は、海が近いけれども、海と鉄道が一緒に撮れるのはここだけしかないという。近くのコンビニでお昼を買ってバスの中で食べたりしながらの撮影です。しかも、午後2時を過ぎると、ここは日陰になってしまうということで、チャンスは数回しかない。それに、踏切ですから、自動車なども当然停まる。そんな場所で撮影した写真はこれです。
海の見える踏切
ちょっと自動車の比率が大きかったので、少しトリミングしました。講評会では、自転車の人の足が標識に隠れていない位置で撮った方が良いと言われました。
次は、那珂湊駅で、スナップ写真です。昔ながらの部分も残っているし、古い車両が停車していたりして、風情のある駅です。
映す
次は、那珂湊〜殿山駅間の橋の上から、夕陽と線路を撮ろうという目的だったのですが、残念ながら、昼は青空だった空も、雲に覆われてしまい夕日を見ることはできませんでした。今の時期は、ちょうど線路の真上に夕日が現れ、線路も列車の背中もギラギラ光るということだったらしいのですが。
ミキ300の灯
これは、ヘッドライトがゴーストを発生させてしまい、どうしようかと思っていましたが、思い切りトリミングして、ゴーストの部分を除いてみました。
キハ205の灯
ミキ300でゴーストが発生したので、NIKON 28-300mmのレンズならゴーストは比較的抑えられるかな、と思って、付け替えて撮影。しかし、レンズの明るさ的には不利。ISOを1600まで上げて撮影しました。ただ、やはり、ISO1600というのは、D5000ではちょっと無理があるような気がします。ゴーストは発生しなかったけど、これは、レンズのおかげというよりも、もしかしたら、単に角度の問題だったのかもしれない。
最後は、那珂湊駅に戻って、夜景?の撮影です。
川北先生の夜景ワークショップの応用で、こんな写真も撮りました。列車の光跡を、駅の光と合わせてみました。
通り過ぎたあの日
本当は、汽車が来たときに、シャッタースピードの変更が間に合いそうもなく、仕方なく、そのままシャッターボタンを押したのでした。(・∀・)ゞ 後で見てみたら、なかなか良いなと思ったのです。
さて、朝から夜までかかった今回のワークショップ、長根先生は、行きのバスの中で、今回は、8時からにしたけど、もっと早い時間だったらどう? ということを言われまして、可能なら、もっと長い時間やりたかったみたいです。熱意に溢れています。
鉄道の写真は、列車が来るのが一瞬だから、なにか、一期一会みたいな感じもするし、でも、また、来るから、再挑戦ができるし、ちょっと感覚が他と違う。鉄道は、素人だと、いつどこに撮りに行ったらいいかというのは、分からないものだから、こんなふうに、至れり尽せりのワークショップってとてもいいと思います。
那珂湊駅では、レンタサイクルをしていて、朝6時から午後11時まで借りられてしかも4時間100円だということです。ひたちなか海浜鉄道に、個人で写真を撮りに行くときは、かなり使えるのではなかろうか。それに、中根の方に行くと、どうやら温泉もあるらしい。ただ、私の自宅から那珂湊まで行くのに、片道3時間はかかるみたいです・・・(;´Д`A ```