2016年09月30日

iPhone 7 Plusのポートレートモードに思うこと



iPhone 7 Plusのポートレートモードの写真がここで見られますね。一眼レフのカメラとは違い、背景が玉ボケになるような所を、そのままぼかしてしまっているという違いはあるけれども、しかし、これはこれで良いんじゃないかな。今までの被写界深度の深い写真を画像処理だけでなんとかしようとしていたものとは雲泥の差があるように見えます。

背景をもやーんとさせる写真は、できるだけF値の低いレンズで、できる限り望遠で、可能な限り被写体に近づき、また、被写体と背景の間はなるべく空けることで撮れるのだけど、そのためには、通常、一眼レフやミラーレスのカメラ一式が必要でした。

もちろん、もっと上を目指したいのであれば、やはり、カメラ機材を揃えていく必要はあるのだろうけれど、しかし、とりあえず、こういう写真を撮りたい人の欲求は、これでかなり満たされるのではないかと思います。

そもそも、カメラ機材というのは、普通の人の感覚からすると高いものです。こういった写真を撮るためには、カメラ一式で、最低三万円以上は必要な筈であり、せめて、五万円くらいはかけたいところです。カメラ機材を持っている人の多くは、それはかなり安く抑えた金額だと認識すると思いますが、普通の人にとっては、ちょっとそれは高い部類に入る値段の筈なのです。

このような写真を撮れるのは、二つのレンズを通して得られた情報を元に、画像を加工しているからだと思います。将来、iPhoneのPlusだけではなく、無印のiPhoneでも同様のレンズが付いて、誰もが、普通に背景もやーんの写真を撮れるようになったとき、その写真の評価はどうなるか気になりますね。

今までのカメラであっても、実は、色の味付けとか、シャープネスであるとか、レンズの歪曲補正とか、既にデジタル的に加工されてきているとも言えます。ただ、ぼかしを入れるというのは、補正のレベルを超えているような気がしてしまいます。とはいえ、トイフォトのような写真もデジタル加工して、撮って出しで出来てしまう現状を考えれば、背景ぼかしくらいは、理屈上は、今更どうこういうことではないのでしょうね。

また、何より、このような方法により撮られた写真が、今後、普通に、世の中に広まっていくでしょうから、その写真の特性が、レンズによるものなのか、デジタル加工によるものかの違いは、大多数の人にとって気にするレベルの話ではないのだと思います。

写真のコンテストなどにも普通に出てくることになるだろうし、それらの写真は除外する、ということも最早できなくなるだろうと思います。きっと、素晴らしい写真がその中からも出て来る筈です。

別の観点から言えば、レンズの性能だけによらず、撮影者の力量がより試されるようになったとも言えるかもしれません。

将来的には、コンパクトカメラのみならず、一眼レフカメラや、ミラーレスにも、これらの技術がフィードバックされていくと、より面白くなるのではないかと思います。

また、今までもそうでしたが、iPhoneやその他のスマートフォン、タブレット等で撮る場合は、大きな画像で、実際に撮れる写真そのままを確認しながら撮ることができるという、普通のカメラにはないメリットもあります。他にも、誰もがいつでも普通に持ち歩け、撮影できるといのもありますね。

逆に、一定のレベルで良いとした場合でも、単体のカメラに残されているメリットは、「望遠」ということになるのでしょうか(デジタルズームである程度はカバーできるとは言えるとしても。)。それと、高感度もですね。

iPhoneやその他のスマートフォンの普及率や新陳代謝は、単体のデジタルカメラを超えており、これからもあっと驚くようなものが登場してくるかもしれませんね。

もちろん、今回のポートレート向け写真を撮る技術がオマケ的な扱いのまま終わる可能性もないわけではありませんが。でも、背景ぼかした写真を撮りたいという欲求は普通にあると思うのですよ。



posted by にしにゃー at 23:59| Comment(0) | PHOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする